和紅茶や玉緑茶、釜炒り茶など野…
春整枝スタートです。
暖かい冬
今年はいつ春整枝を進めるべきか?悩んだ末、ハウス内の「春整枝」をスタートさせました。
春整枝の時期は、推定摘採期よりも50~60日前とするのがセオリーとなっており、狭山では3月中旬~下旬となります。
この整枝というのは一番茶を摘採機で刈り取る時、事前に枝を整えて、摘採時に新芽だけを刈取って古い茶葉が混じってこないように準備することで、必ずやっておかねばならない作業です。
春のまだ芽が動く前で、根が活動をはじめたころに行う整枝を「春整枝」といい、摘採期が少し遅れるもの「狭山茶」らしい茶葉の厚みのある芽重型のお茶となります。
また最近の研究で、秋に残る古い葉の全窒素含有率を調べると、11月に4%の高い値を示したのち、漸次減少し、3月になって再び増加して、一番茶新芽生育期には大きく減少することが分かっています。
これは、茶の木が、翌年の新芽の萌芽に備えて光合成などで古葉に蓄えた養分を、活動を終えて休眠期に入った冬に徐々に葉から根に移し、春になると根から一斉に新芽に送って芽を伸ばすという、植物として生存のための活動結果を示しているのだそうです。すなわち養分が根に移って抜け殻になった春に古葉を刈り落す「春整枝」こそ理想と言われています。