和紅茶や玉緑茶、釜炒り茶など野…
高校生の力
昨年冬、静岡県立大薬学部の山田浩教授(55)の研究グループが、掛川西高校の生徒308人を対象にインフルエンザの予防に緑茶でのうがいを検証したところ、有効性を示す傾向が認められたのを受けて、今冬は確証を得ようと、対象者を2倍以上にするとの事。
昨年12月~今年2月の90日間、生徒たちが「緑茶うがいグループ」と「水うがいグループ」に分かれて実行。うがいを登校直後、昼休み後、下校直前の1日3回取り組み、冬休みも自宅で続け規定通り続けた生徒のうち、インフルエンザを発症したのは、緑茶グループが119人中、6人(5%)、水グループは106人中、10人(9・4%)だったという。
この数値は山田教授によると「統計学的に有意な差ではなく、減少傾向にとどまった」としていて、この結果を踏まえて今季は12月1日から掛川、御前崎、菊川3市の6高校の生徒756人の協力で始まるという。
方法は昨冬同様、緑茶と水のグループに分かれ、90日間、1日3回のうがいを続ける。試験用ペットボトル茶は県と掛川茶商組合が提供し、掛川市立総合病院、菊川市立総合病院薬剤部も、研究に協力するとのこと。
ちなみに、緑茶の予防作用はカテキンがウイルスに付着することで細胞への感染を防ぐとされている。