和紅茶や玉緑茶、釜炒り茶など野…
おいしい狭山深蒸し茶 横田園(学び)
「加賀棒茶」は北陸・加賀特有の、茶葉ではなくお茶の「茎」を主に使った焙じ茶の一種です。
上質の茎だけをつかい、強火でさっと焙じられた甘く芳ばしい香りは、焙煎の際に蜜蜂が寄ってくるほどといわれているそうです。
「加賀棒茶」の元祖と言われる「野田屋茶店」さんにお邪魔してきました。
こちらは安政6年(1859年)、初代孫七が金沢の野田から移住し、金澤・竪町のこの地で創業されたそうで、以来154年間、よい茶葉を仕入れ、店内で焙じ、金澤の皆様にお茶をお届けしているお店。
金澤竪町で昭和16年生まれの建物を、本来の姿に戻す方向でコンセプトを練り上げてお茶のギャラリー「和カフェ」として改装したそうで、一階部分はすべてお客様にお茶を楽しんでいただけるスペースとなっていました。商店街にあり春は新緑が映え、夏は風が渡り、秋はカエデの紅葉、そして冬には雪景色を楽しめるロケーション。
そのような環境の中で、自家焙煎される「加賀棒茶」は一般に売られている「ほうじ茶」と違い、浅く焙じられることでお茶の中の渋みを遠ざけ香ばしさと、お茶が本来持つ滋味を大切に引き出されていました。