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「春整枝」が理想

「整枝」は特に機械摘採茶園に必要な管理で、摘採後の摘採面を均一にし、生葉に古葉や木茎が混入しないために行います。
狭山では「春整枝」といって、春のまだ芽が動く前で、春の彼岸あたりをめどに始めます。
「春整枝」にすることにより、冬期の着葉数が多いため寒害を受けにくく、萌芽摘採の時期が数日遅れるので凍霜害も受けにくくなります。
また、芽数は少なくなるため、芽が重くなります。
これが狭山茶の特徴に結びつきます。
3.1801
 
 
最近の研究で、秋に残る古い葉の全窒素含有率を調べると、11月に4%の高い値を示したのち、漸次減少し、3月になって再び増加して、一番茶新芽生育期には大きく減少することが分かったそうです。
これは、茶の木が、翌年の新芽の萌芽に備えて光合成などで古葉に蓄えた養分を、活動を終えて休眠期に入った冬に徐々に葉から根に移行させ、春になると根から一斉に新芽に送って芽を伸ばすという、植物として生存のための活動結果を示しているそうです。
つまり「秋整枝」は最も養分を豊富に持つ古葉を秋に刈り落としてしまうので合理的でなく、養分が根に移って抜け殻になった春に古葉を刈り落す「春整枝」こそ理想と言われています。

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